【七音彩】In The Cage feat. 猫村いろは & MEIKO

一枚の絵から曲を作るという企画、七音彩。
絵師の7.7.4さまによる美しい絵にふさわしい曲となっているでしょうか。

「妖しさ」と「儚さ」の表現に、猫村いろはV4softさんが挑戦しました。



ともあれ、お楽しみいただければ幸いです。

曲想

女性が鳥かごの中にいる。
比喩的だとしても、ヤバいですよね。

私の中でヤバいサウンド・曲を作る人と言えば、そう、あの方です。
がっつりソッチです。

歌詞

真っ先に悩んだのが、人称。
「誰が」言葉を発しているか、です。
いろいろ考えた挙句、ストーリーを語る三人称にしました。
これだと、登場人物のセリフや思いを平等にできるし、シチュエーションの記述で「間」を調整することができる、と考えました。
ただ、詩的な表現は苦手なので、非常に散文的です。

で、男性ですが、どういう立場にするか…。
中合わせで、手をつないで、仲がいいのか悪いのか…。

かごに入れたことで満足して、おざなりにしている、ということにしました。

鳥ですが、原画ではかごの中にいます(イントロをご確認下さい)。でも、私はストーリーの都合で、かごの外にいることにしました。
「女性がかごの外にいる鳥に惹かれる」というシチュエーションにして、ストーリーを組み立てるためです。

楽器、編曲

アレンジ

リズムマシン

VPROM、Linn Drum のエミュレーターで、今回の私的な目玉ですwww。
もうそのまんま。
Rimshot や Clap の音はピッチを変えてるんですね。
プリセットに "Mineapolis 1(~4)" とかあって、一人で腹抱えて笑ってしまいました。

LM-1 と名乗っていたフリーソフトのときに手に入れたかった…(^^;)。
いや、これはお金を出しても惜しくないです。

副作用として、フレーズをパクりたくなる衝動に駆られました。
自分で作ったものがどんな受け止められ方をするのか、やや怖いです。

ベース

Kontakt5 の "Memory Bass 3" です。"流されて…"で使ったやつです。
ソチラのサウンドなら、もう少しねちっこい音にすべきですが、冷たさを出すために硬めの音を選びました。

カッティング・ギター

いつもの Funk Guitarist にワウをかけています。
ワウはリアルタイムでマウスをグリグリして入力しました。
これは手打ち(手書き)ではどうもしっくりきません。

ギターソロ

Amplesound Guitar F(ender) です。
シングルコイルです。何となく、ファンクにはシングルコイルかな、って感じで入れました。

シンセリフ(ベル系)

イントロから転調部以外ずっと鳴っているシーケンス的なフレーズは、cubase 付属の Retrologue です。
"Stone Monolith" という音色を使っています。

音もフレーズも、冷たい感じを出すことを意識しています。

シンセオルガン

後半のシンセ白玉は、OB-Xd です。
そのままではキツい音なので、ステレオエンハンサーとコーラスを通しています。

シンセアルペジオ

転調部で流れているアルペジオは、OB-Xd の square lead です。

浮遊感のある音色とフレーズを意識しました。

リードボーカル

猫村いろはV4 さんです。
基本的に soft さんで、転調後の1オクターブ上がったサビはnatural さんをクロスフェードさせています。
ささやき気味の低音がダークさを出していてイイです。

転調後のサビでは 100% soft さんをハモらせています。

歌唱ディレクション

若干節回しを入れています。ほんの少し、ねっとり感を出しています。

コーラス

MEIKO V3 さんです。
高音は Power さん、中低音は English さんです。

高音の Power さんは、低音いろはさんと対照的でイイ感じです。

歌唱ディレクション

BRIだけいじっています。

ミキシング

いつも通りです(またか)。
低音バッサリです。

バーブ

Komplete10U の RC48 で、Stylish Room というプリセットを使っています。
残響音の短い、狭い部屋のイメージです。

マスタリング

毎度おなじみ、Ozone7 の Increase Presence セットです。
音数が少ないので、音圧を上げるのに苦労しました。



というわけで、アドバイス、ご指摘などいただけるとありがたく存じます。

今後ともよろしくお願いいたします。


お時間と心に余裕のある方は、余録もご覧下さい。