コブラ #ボカロアニソンカバー祭り2020

『ボカロアニソンカバー祭り2020』参加作品です。


アニメ「スペースコブラ」 オープニングテーマ(1982)



それは まぎれもなく ヤツさ



胡麻菌さんにイラストを描いていただきました。ありがとうございます。

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新規視聴者様、焼酎Pファンの皆様、初めましてお久しぶりです胡麻です
少しでも「あっこれいろはコブラMEIKOレディ?」って思ってくれたら嬉しいです

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ともあれ、お楽しみいただければ幸いです。

作詞:冬杜 花代子
作曲:大野 雄二
(原)編曲:大野 雄二
(原)歌:前野 曜子
(JASRAC code: 032-5846-7)
週刊少年ジャンプ」連載の SF アクション漫画からアニメ化。
作詞は、ポップやアニソンを手掛ける冬杜花代子さん、作曲、編曲は、あの大野雄二さんです。

イラスト

今回も胡麻菌さんにお願いしました。
皆様、初めましてまたはお久しぶりです。胡麻です
今回はいろはコブラ(以下:コブラ)とMEIKOアーマロイドレディ(以下:レディ)を描かせて頂きました
画質も倍良くなってます!

まずはお願いを快く受けてくださり、しかもイラストを担当させて下さったつうくさんに、日頃の感謝と今回のお礼をここでさせていただきます
ありがとうございます

最初はMEIKOクリボーにする予定だったのですが、コーラスでMEIKOを入れてるから相方の方がいいと言われてレディに変更になりました
他にも葉巻を右に咥えたり、向きを逆にしたり等…多分、絵師として付き合い始めてつうくさんのお願いをイラストにこんなに取り入れたのは初めてですね
彼…いつもはイラストはあればいいんじゃないかと心配になるくらい細かい注文しないんですよ…(小声)

さて、肝心のイラストですが、通常ペン1本で描いてます
最近通常ペン以外全然使ってなかったので、エアブラシが使いづらくて…w
毎日コブラの画像を検索してガン見しながら描いていたので、多分いつもより私っぽくない出来になってると思います

今回は以上です!またお会いしましょー
基本的に、イラストは絵師さまの受け止め方を尊重するのですが、今回は元ネタがあるので、そこを押さえていただく必要がありました。

コブラが整形した、というところまで見事に表現していただけたのはさすがです。

楽器、編曲

耳コピ

とうとう大野サウンドに手を付けました。
妖艶なコードと怒涛のシンコペーション。果たして、どこまで再現できるでしょうか。

ブラス

Native Instruments の "Session Horns Pro" (以下、SHP)とCHRIS HEIN ORCHESTRAL BRASS COMPLETE(以下、"CHO")を併用しました。

トランペット

じつは今まで、CHO のまろやかさが私のサウンドにに合わないと思っていたのですが、Body のリバーブを切ったら、パリッとしたイイ感じになりました。元々好きだった SHP と混ぜても違和感がありません。

トロンボーン

この曲ではバス・トロンボーンの役割が大きいので、SHP にある Bass Trombone をあえて加えています。CHO はどれも低音が出るのですが、バスかテナーか明示されていないので、とりあえずテナーとして使っています。

フレーズは、シンコペーションの嵐!!何度となく、原曲をスロー再生して聴き直しました。ここをキメないと、曲の持ち味がなくなりますので。

ストリングス

Session Strings Pro の MTown ライブラリです。

これまで特に不満はなかったのですが、この曲に関してだけ言うと、fall のデュレーション(元音の長さ)が選べないのが残念です。間奏では4分音符にしたかったのに、入っているのは16分音符だけでした。Session Horns Pro のようにリリースのタイミングで fall が作動するとよいのですが。

エレクトロニック・ピアノ

Free VST の "mda ePiano" を使っています。

レトロなエレクトロニック・ピアノとしては、未だにこれ一択です。

エレクトリック・ギター

AmpleGuitar SC (Stratocaster) III です。
AmpleGuitar F II を持っているので、バージョンアップ版として無料でダウンロードできました。
ありがたや~。

前半はミュートのオブリガート、後半はコードのカッティングです。が、このコードが曲者でして‥。
私の聞いた範囲(をcubaseに解釈させた結果)では、ツナギの部分に#VII7sus2 とか V7sus4onG とか、VI7♭5→II7→V7(これもドッペル?)まあ、泣かされましたね。

アルト・サックス

Native Instruments の "Session Horns Pro"
改め、
Vienna Instruments の Alto saxophone
です。

年末に思わず叫んでしまいましたが、はじめはいつものように、SHP のアルトサックスを使ってメロディを打ち込んでいましたが、間奏を打ち込んでいると、音域が足りないという事態に遭遇してしまいました。
Kontakt5 のサンプリング部分をいじってみようと設定画面を開きましたが、複雑すぎて手が出せません。

そこで新しい VST の購入を決意し、いろいろ探しますが、ほとんどはセットものばかりでなかなかのお値段です。

そのとき、昔の記憶が甦りました。ピッコロを探していたときのことです。
同じように一つの楽器を探していて辿り着いたのが、Vienna Instruments でした。
果たして、アルト・サックスもそこにありました。
セットで購入するよりは割高ですが、ムダはありません。

インストールに少し手間取りましたが、使用感はさすがです。グリスアップも全く違和感なく打ち込みでいけます。もちろん、音域の問題も解決しました。

ドラム

Native Instruments の AbbeyRoad80s Black Kit です。

原曲に合わせるのはあきらめて、完全に好みだけで選んでいますwww。

ベース

Scarbee Rickenbacker の On The Road セットです。

わりとスライドを使うフレーズが多くて面白かったです。

コンガ

Kontakt5 の Cuba から Congas を使っています。

大野サウンドには、意外と必須です。

ウッドブロック

Kontakt5 の Cuba から hand percussion を使っています。

シンセリード

Native Instruments の Retro Machine MkII から、"Matrix Lead 1" を使っています。

ところどころで現れる、ストリングスともブラスともつかない音は、私はシンセだと思っているんですがどうでしょうか。

シンセベル

イントロや後半のキラキラシンセは、UVI Digital Synsation で DSX の Deep Vox です。80年代のデジタルシンセらしい音です。

シンセ系 Sound Effect

吐息のようなノイズ系の音は、Free VST"TAL NoiseMaker"です。
NoiseMaker とありますが、普通の波形もあります。

シンセだけのフィルターでなく、cubaseイコライザーも使ってハイパス・フィルター的な役割をさせています。
再現度は今ひとつですが、私の技術ではこれが限界です。VST の責任ではありません。

イントゥルメントのフリーズ

今回、特に Kontakt5 の VST が多いので、パソコンのメモリが非常に圧迫されました。
また、AmpleGuitar SC は瞬間的に CPU に負荷をかけ、ノイズを発生させます。(その結果、VOCALOIDが止まってしまいます。)そこで、cubase の機能にある「フリーズ」を作業の中で初めて使いました。

動作は非常に軽くなりますし、起動もミックスダウンも早くなります。
ただし、トラックの編集はできなくなるので、ある程度トラックを作り込んでからでないと、フリーズやその解除の手間がバカになりません。
特に Kontakt5 はいくつかの楽器をまとめていますので、これをフリーズすることは、すなわちほとんど編集できなくなる、ということです。
そこのところも考慮して、Kontakt5 にロードする楽器も考えておいた方がいいかも知れません。ちなみに今回は、
ブラスとストリングスを分けました。

リードボーカル

猫村いろはV4で、soft をプライマリに、natural をセカンダリにしています。
原曲の前野曜子さんをイメージして、ハスキーな soft さんを起用しました。
GEN もかなり上げています。

コーラス

MEIKO V3 English さんです。
コーラスが英語なので適任です。

歌唱ディレクション

リードボーカル

私にしては珍しくビブラート連発しています。
原曲をマネた結果です。
節回しについては、もともと soft さんも入りますが、さらに輪をかけてがっつり入れています。

後半の張りのある声を出したくて、natural をクロスシンセシスで使ってみました。しかし、どうも今ひとつ効果がわかりにくい感じです。それどころか、ビブラートでちょっとノイジーになっちゃったりしています。

そこで、CLE(arness) を必要なところで少し上げています。
実は今まで使ったことがなく、つい最近、Korby さんに教えてもらって初めて知ったパラメーターです。
(5年近くもやってて初めて、って……(-_-;))

コーラス

こちらも節回しは多めです。
ところが、英語での節回しは結構面倒です。
単語を分割する必要があるからです。
それと、[oi]とか[au]などの二重母音の扱い方も初めて知りました。
例えば、"voice [v OI s]" だと、音符は [v OI] と [OI s] にしなければいけません。[v O] [I s] では、不正な発音として "ooh" としか発音してくれません(^^;)。


ミキシング

今回も Neutron 3 の Mix Assistant を使いました。
やっぱり楽です。

今回は割とオートフェーダーを書き込んでいます。

ボーカル

リードとコーラスにそれぞれ、Neutron3 の Track Enhance を使いました。
どちらも、単独で聴くと非常にザラッとした感じの音になります。
が、オケに混ぜると確かに目立つ。さすがと言う他ありません。

バーブ

Komplete10U の RC24 で、Large Hall Bright のプリセットを使っています。
原曲が、宇宙を意識した広めの空間のリバーブを使っているので、合わせています。

マスタリング

Ozone 8 の Master Assistant を使いました。
これも自動でかなりイイトコまでやってくれます。

そこにエキサイター(サチュレーター)とステレオイメージャーを追加しています。
エキサイター、今回は tube にしています。




というわけで、アドバイス、ご指摘などいただけるとありがたく存じます。

今後ともよろしくお願いいたします。


よろしければ、余談もご覧下さいませ。